--------------------今月の注目記事---

住宅売却検討、「高いうちに売るため」が2年連続で増加
--------------------------------------

※その他の注目記事はコチラ

＝気になる不動産関連ニュース記事まとめ一覧＝
 

お世話になっております。

センチュリー21興和不動産 売却サポート担当の青山です。

名東区における成約事例をお送りいたします。

相場の把握や市況の確認でご覧いただけますと幸いです。

-------------------------------------------------------------------- 

令和5年6月 成約事例データをお送りしております。
//////////////////////////////////////

[調査対象]名東区
中部不動産流通機構(レインズ)より
令和5年6月登録分を抜粋
[成約登録件数]
土地：10件
　成約価格：1,450万円～1億1,700万円
戸建：13件
　成約価格：2,890万円～7,500万円
マンション：18件
　成約価格：460万円～6,300万円

23.6成約事例【名東区】.pdf
※pdfデータ添付しておりますのでご確認ください

※パスワードがわからない場合はメールにて成約事例をお送りします。

コチラ↓からメールアドレスをご登録ください。

https://campage.jp/test2/jireihaishin

////【所感】///////
名古屋市名東区では売れ行き好調だった5月から6月は横ばいながら微増して全体の成約件数は前月比105％となりました。
詳細内容は以下の通りです。

・土地・

平均成約坪単価：71.17万円
⇒40坪の住宅用地に換算すると…約2846万円
　土地の成約件数は先月から2カ月連続で増加している
　前月に比べて2000万円台の安価な土地の成約登録が件数の底上げに貢献した
　また、藤が丘徒歩圏の高単価土地の成約登録が平均単価の引き上げに貢献した

・戸建・
建物平均成約坪単価：144.7万円
⇒延床32坪の4LDK戸建に換算すると…約4630万円
　前月に比べて5000万円以上の高価格帯物件の成約登録が増えた
　3月の本来繁忙期だったころに名東区では戸建の成約件数を著しく落とす状況になっていたものの…
　以降毎月成約件数を増やして6月で売れ行き高水準まで回復した
　
・マンション・
平均成約平米単価：41.38万円
⇒専有面積75平米3LDKマンションに換算すると…約3103万円
　6月はマンションだけ成約件数を減少する結果となった
　低価格帯マンションの成約件数が減ったことが要因となっている
　2000万円台の成約登録が無く築古物件のリノベマンションの販売が苦戦している

例年では繁忙期と言われる春先の売れ行きが芳しくなかった名東区ですが5月で急激に売れ行きを回復し6月はそのまま横ばいに推移したものとなりました。

前年同月比でも120％の成約件数となっており今年の買手の動き方は今までと違った雰囲気があります。
思えば今年は年明け以降スーモなど不動産サイトの動きが鈍く6月まで問合せが思わしくありませんでした。
これは弊社に市況全体で見てもスーモとホームズの担当者が言うには不動産サイト自体のアクセス数や不動産会社に対する問い合わせ件数自体が春先の繁忙期あたりから減ったまま思うほど回復できていない状況にあります。
土地・戸建・マンションとも高額帯物件が売れて成約件数を保持していた6月の状況を考察すると名東区では来月以降もこの勢いを維持できるかどうか先行きが読めません。

なお、7月に入って問い合わせ件数はやや増えて来て回復の兆しとも見えますが…
例年に比べるとやはりまだ問合せ件数は低調な状況となっております。
この状況は売手の思惑と相違が生じ始めているように感じられます。

スーモが実施した不動産を売却する人の意識調査において

『高いうちに売るため』と言う意見が2年連続で増加傾向にありました。
これは不動産価格の上昇が取り沙汰されるようになって久しく『高く売れるのであれば今のうちに！』と言った心理が働いていると考えられます。

ただ、高くても売れていた背景として需要に対して供給が足りていないと言う状況は少なからずありました。
ここにきて不動産サイトの閲覧数や問合せ件数の低下は需要の低下を意味している可能性があります。
そうなると需要に対して供給が足りていないが故の『売手に有利』な状況は収束に向かっている可能性は否めません。

おそらくはこれまでよく売れていた時期にある程度買う人は買ってしまったと言うことも考えられますが…
少なからず買手の側に『今は不動産の価格が高すぎて手が出せない』と言ったマインドも働いているものと思われます。
そうでなくとも様々なモノの値段が上がる物価高の状況においてまだ消費者の所得増加にまで至っていない世の中で消費マインドの低下が影響しているのかもしれません。

ある程度落ち着いてくればお客も戻ってくると思いますが…
不動産価格の上昇含め物価上昇機運が続きすぎると更なる需要低下が進み一時的には売りたくてもなかなか売れないような時期が来るかもしれません。
『いずれ売るかも…』と言うような状況であればこの時期に売却を具体的に考えてみた方が良いかもしれません。


以上、また今後とも定期的に市況情報として成約事例をお送りさせていただきます。
不動産についてご不明点やお悩みなどございましたらお気軽にご連絡ください。