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AI時代の不動産売却。「売れる家」と「売れ残る家」の違い【第2部-2】
カテゴリ:気になる不動産関連ニュース記事まとめ  / 更新日付:2026/07/07 11:47  / 投稿日付:2026/07/07 11:47

築30年以上のマンションを売却したいのですが、「古い物件は値段がつきにくい」と聞き不安です。本当に買い手は見つかるのでしょうか?

築30年以上のマンションを売却したいのですが、「古い物件は値段がつきにくい」と聞き不安です。本当に買い手は見つかるのでしょうか?|ファイナンシャルフィールド|不動産売却・土地活用・注文住宅


AI時代の不動産売却。「売れる家」と「売れ残る家」の違い【第2部-2】 買主が購入を決めるのは「数字」だけではありません

AI時代の不動産売却。「売れる家」と「売れ残る家」の違い【第2部-2】

買主が購入を決めるのは「数字」だけではありません

前回の記事では、

今の買主様は、内覧する前からインターネットやAIを活用し、多くの情報を集めていることをお話ししました。

価格。

築年数。

駅からの距離。

管理費。

修繕積立金。

周辺相場。

こうした数字は、以前よりも簡単に比較できる時代になっています。

だからこそ、

「価格が適正かどうか」

という判断は、昔よりもシビアになっています。

しかし、不動産売買の現場では、不思議なことがよく起こります。

誰もが

「この物件が一番売れそうだ。」

と思っていた物件ではなく、

別の物件が先に売れてしまうことがあるのです。

これは決して珍しい話ではありません。

なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。


人は「納得」だけでなく「共感」でも購入を決める

住宅は、洋服や家電とは違います。

人生の中でも、最も高額な買い物の一つです。

だからこそ、

理屈だけでは決められません。

もちろん、

住宅ローン。

資金計画。

維持費。

資産価値。

こうした現実的な条件は非常に重要です。

しかし最後の最後で、

買主様の背中を押すのは、

「ここで暮らしたい。」

という気持ちです。

この感覚は、

数字だけでは表現できません。

リビングに差し込む朝日。

窓を開けたときの風。

夕方の静かな街並み。

近くの公園で遊ぶ子どもたち。

駅まで歩く道の雰囲気。

スーパーまでの距離。

日々の暮らしを想像できるかどうか。

買主様は、

物件を買うのではありません。

そこで始まる暮らしを買っているのです。


同じマンションでも「印象」がまったく違う理由

私はこれまで、

同じマンション内で複数のお部屋をご案内したことがあります。

面積もほぼ同じ。

間取りも同じ。

階数も近い。

価格差もそれほどありません。

それでも、

片方には購入申込みが入り、

もう片方はなかなか決まらない。

そんなケースを何度も経験しました。

その違いは何だったのでしょうか。

特別なリフォームでしょうか。

高級な設備でしょうか。

もちろん、それが理由になることもあります。

しかし実際には、

もっと小さな違いが積み重なっていることが多いのです。

玄関を開けた瞬間の清潔感。

室内の明るさ。

家具の配置。

窓から見える景色。

丁寧に手入れされた水回り。

「大切に住まれてきた家なんだな。」

そんな印象を受けるお部屋は、

自然と買主様の評価も高くなります。

これは査定書には書けません。

AIも数値化しにくい部分です。

ですが、

現地で内覧した買主様には、確実に伝わっています。


「築30年なのに、思っていたより良かった」

この言葉を、私は何度も聞いてきました。

内覧を終えたお客様が、

「築30年だから、もっと古い印象を持っていました。」

「実際に見たら全然違いました。」

「管理がしっかりしていますね。」

そんな感想を話されることがあります。

つまり、

買主様は築年数だけで判断しているわけではありません。

実際に見て、

自分の想像より良かった。

安心できた。

住めそうだ。

そう感じたときに、

購入という選択肢が現実味を帯びてきます。

だからこそ、

売却活動では「内覧してもらうこと」が重要であり、

その内覧で魅力を最大限伝えられる準備も同じくらい重要なのです。


売却で本当に大切なのは「価値を翻訳すること」

売主様にとって当たり前のことでも、

買主様には伝わっていないことがたくさんあります。

例えば、

「管理人さんがとても親切。」

「ゴミ置場がいつもきれい。」

「朝は鳥の声が聞こえて静か。」

「近所のスーパーは意外と品揃えが良い。」

長年住んでいると当たり前になってしまうこうした魅力は、

初めてその街を訪れる買主様にとっては、大きな安心材料になることがあります。

私たち仲介会社の仕事は、

単に物件情報を掲載することではありません。

売主様にとっての「当たり前」を、買主様にとっての「魅力」へ翻訳すること。

それも、大切な役割の一つだと考えています。

AIは情報を整理することが得意です。

しかし、その家で積み重ねられてきた暮らしや、地域ならではの魅力を「伝わる言葉」に置き換えるのは、人だからこそできる仕事です。

次回は、こうした魅力を実際の内覧でどう伝えるか、そして「売れやすい家」が共通して行っている準備について、現場の視点から詳しくお話しします。

第2部-3へ続く)





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