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天白区原2丁目周辺 中古マンション市場動向および相場考察

1. 調査概要

  • 対象エリア:地下鉄鶴舞線『植田』駅 ~ 『原』駅 徒歩10分圏内
  • 対象築年数:1986年 ~ 2006年築
  • 抽出元データ:レインズ(指定流通機構)
  • サンプル数:販売中物件(在庫)14件 / 成約事例(直近5年)104件

2. ㎡単価 集計結果比較

販売中の希望価格と、実際の成約価格における㎡単価の集計結果は以下の通りです。

項目販売中物件(在庫:14件)成約事例(過去5年:104件)差額(乖離)
最高値53.3 万円 / ㎡42.5 万円 / ㎡- 10.8 万円
最安値22.8 万円 / ㎡16.9 万円 / ㎡- 5.9 万円
平均値35.1 万円 / ㎡31.1 万円 / ㎡- 4.0 万円
中央値34.3 万円 / ㎡30.6 万円 / ㎡- 3.7 万円

3. 相場観および価格乖離についての考察

① 現在の実勢相場(成約ベース)について

直近5年間の成約データ(104件)から読み解くと、当エリア・同年代のマンションの実勢価格(実際に売買が成立する価格)は、㎡単価 30万円 ~ 31万円台がボリュームゾーンであり、相場の中心であると言えます。70㎡のファミリータイプに換算すると、おおよそ2,100万円~2,170万円前後が基準となる価格帯です。

② 販売価格と成約価格の相違(乖離)について

集計結果の通り、現在販売中の物件単価(平均35.1万円/㎡)と、実際の成約単価(平均31.1万円/㎡)の間には、約4万円/㎡(70㎡換算で約280万円)、比率にして約11%〜12%の乖離が生じています。この乖離が生じる主な要因として、以下の点が推測されます。

  • 売出時の強気な価格設定と価格交渉の常態化:多くの売主様は「少しでも高く売りたい」という心理から、相場より高めのチャレンジ価格で売り出します。しかし、買主側からの価格交渉(指値)が入るケースが多く、最終的な着地(成約価格)が下がっていると考えられます。
  • 高値物件の滞留(在庫化):相場(30〜31万円/㎡)に沿った適正価格の物件は早期に成約して市場から消える一方、強気な価格設定のまま値下げを行わない物件が「販売中(在庫)」としてレインズ上に残り続けるため、販売中物件の平均値を押し上げている傾向があります。

③ 今後の販売戦略(天白区原2丁目の物件に向けて)

今回対象となる原2丁目のマンションを販売・査定するにあたり、上記のデータは非常に重要な指標となります。

  • 早期売却を最優先とする場合:成約データの中央値である「30.6万円/㎡」を基準に価格設定を行うことで、周辺の競合物件(平均35.1万円/㎡)と比較して割安感が際立ち、早期の反響獲得と成約が見込めます。
  • 高値売却にチャレンジする場合:販売中物件の中央値である「34.3万円/㎡」付近を上限の目安としてスタートし、市場の反応(ポータルサイトの閲覧数や内覧件数)を見ながら、段階的に成約相場(31万円/㎡前後)へ向けて価格調整を行っていく戦略が有効です。

いずれの場合も、リフォームの有無、階数、角部屋、日当たりなどの「個別要因」によって単価は上下するため、本データをベースラインとしつつ、物件の強みを加味した値付けをご提案することが重要です。

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